
広島出身の店主がつくる拘りの逸品
B食グルメ界代表として大分の広島お好み焼き屋に取材してきました。
大分市の閑静な住宅街でお好み焼き屋を営む「広島おっこん かずもとや」さんは、1日4名迄(要予約)というスタイルで営業を続ける異色のお店だ。この度は、開店までの経緯や広島お好み焼きの拘りについて、店主のかずもとさん(仮名)に取材してきました。2時間に渡り笑いと涙のエピソードを沢山聞かせていただきましたが、公開出来ない内容ばかりで、大幅にカットされていますが是非一読ください。
本場広島と大分の違いとは?
事務局:どういった経緯で開店されたのか教えてください。
かずもと氏:大分で美味い広島焼を食べれんかったけん、自分が食べる為に焼き出したらこうなった。開店なんて考えたこともなかったね。
事務局:大分に来る以前からお好み焼きを焼いていたのですか?
かずもと氏:一度もない。
事務局:大分のお好み焼き屋には行かれましたか?
かずもと氏:こっちで広島焼は何枚か食べたよ。ええ焼きをしとるとこもあったけど通う程じゃないね。
事務局:具体的にはどの様な理由ですか?
かずもと氏:古い。ワシらがガキの頃の食べた、おばちゃんが焼く近所のお好み焼き屋って感じじゃの。広島じゃぁオーソドックススタイルなお好み焼きでも、やっぱり焼き方も含めて進化してて、それがこっちは昔のまんま。
事務局:広島お好み焼きの進化についていっていないと?
かずもと氏:そう。進化っていうのもあるし、流行っていうかトレンドってのも当てはまると思う。実際、広島でも新旧の差を感じていて、ワシは近年のお店の方が好きじゃけん、こっちの店では通う気にはならんかったのかも。ってか、そもそも店が少ないよの。
事務局:そうですね、大分市で広島お好み焼きの専門店は両手で足りますね、、、具体的な新旧の差とは何ですか?
かずもと氏:それはね、うちの店の味の秘密にも直結するけん教えとうないな。
事務局:そこをなんとか!少しだけでも良いのでm(__)m
かずもと氏:キャベツをどの様に仕上げるか。それに合わせたそばの焼き方。
事務局:わかりました。ありがとう御座います。やはり広島と大分は違うのですね。
かずもと氏:そりゃほうじゃろ、環境が違い過ぎる。広島はお好み屋だらけで競争率が異常(高い)やけん、それに合わせて変化していくよね。今だ新しいお店がどんどん出来て、その一方、淘汰もされよんじゃけ、こっちと同じ筈がないわ。
事務局:広島では県内で2000店舗、市内でも850店舗はあると聞いてます。
かずもと氏:ほうよ。そんなんでよう店やるよの笑。アホか道楽のどちらかじゃないかと思うで。
事務局:・・・・・
開店のキッカケは広島人からの後押し
事務局:「かずもとや」を開店することになったキッカケを教えてください。
かずもと氏:同郷人からの強い勧め。
事務局:詳しくお願いします。
かずもと氏:広島の友人宅でビールのアテ探してて、たまたまキャベツや豚バラがあったけん作ったのが人に振舞った最初の事。食べさせたら「美味いね~、大分で店やったら客呼べるじゃろ~」とか言われて、、、でも社交辞令じゃ思って気にもせんかった。それからは材料とリクエスト次第で焼いてたね。その後、大分在住の広島人に焼く機会があって、そん時に「今まで食べたお好み焼きで一番美味い」と言われ、褒めるにしても大袈裟過ぎるけん聞き流しとったんじゃが、毎回同じこと言ってくるけん、ワシのお好み焼きが好きな人もおるんじゃ、、、って妙に納得した記憶がある。そこらへんがキッカケかの。
事務局:「美味しい」と言われた事が意外だったのですね。
かずもと氏:他人からの指摘や評価は、自分が美味しくお好み焼きを食べる為のヒントやった。じゃけん、ああだこうだと偉そうに言って貰う為に焼いてたのに、それが褒められたらさ、驚くじゃん。それに、広島生まれの広島育ちに「一番」って言われたらね、そりゃ意外にも思うじゃろ。味も模索中でトライ&エラーの繰り返しじゃったし、何が美味いんかようわからんなってた時もあるしね。あと、お好み焼きは好みの差が大きいと思っとるし、まぁそういったことも含めて意外やった。
事務局:かずもとさんのお好み焼きに対する情熱?愛?が伝わってきますね。
かずもと氏:お好み愛ってのはなくて、いうなれば実験愛?研究愛?じゃろうか。目標設定と達成方法の模索、特に仮定推論をもとに課題解決に導くのが得意分野なんで。それに、そもそもじゃけどお好み焼きが大好物ってわけじゃないんよ、ワシ。
お好み焼きが好物じゃない??
事務局:そうなんですか?
かずもと氏:そう。勿論好きちゃ好きじゃし定期的に食べたくはなるけど、他に好きなものはようけあるよ。麺類なら広島つけ麺の方が上かの。
事務局:・・・・・
かずもと氏:でもね、そこが良かったんよ。
事務局:どういうことか教えてください。
年間50枚の食べ歩きで得たもの

かずもと氏:広島在住時はだいたい毎日飲みに出てて、で、〆も食べるじゃん。〆は深夜の定食屋、ラーメン、雑炊、お茶漬け、とあって、そこにお好み焼きも入るわけ、じゃけん昼も合わせて年間50枚ぐらいは食べてた。それに、もっと美味い店ないかって結構探したし。それで自分のお好み焼きの理想像ができた。どんなことでもそうじゃが、理想=具体的な完成系が見えていることが最重要で、あとはどうってこたない。商売にするつもりはないけんプレッシャーとも無関係。寧ろ、お好み焼き作りは実験みたいで自分の性に合ってた。良かった点は、そもそもお好み焼きに対してクールやけん、自分の作るお好み焼きに対しても客観的であったこと。故に自己採点も厳しくなる。
事務局:めちゃめちゃ好き!ではないからこそ、一歩引いた位置にいられた。結果、それが功を奏したということですね。
かずもと氏:そう。それだけが有利な点だったと思う。あとはこっちで食べたいお好み焼きがなかったこと。もしあったら自分では作らなかった。これは断言できる。
事務局:めぐり合わせですね。その他に何か苦労がありました。
かずもと氏:実験は楽しいけん(笑)苦労を感じたことはないが、広島の一流店レベルの味はなかなか出んけん多少は苦労したかも。自分基準じゃけど、広島市内で70点前後のお好み焼きは、然程の努力も必要なく作れた。でも、それ以上になるとちゃんとレベル毎に壁が立っていて、多少の執着心とそれなりの創意工夫が必要じゃった。
事務局:現在の点数はいか程とお考えでしょうか?
かずもと氏:お好み焼きが面白いのは、わかった様な気になって、やっぱそうでもなくての繰り返しってところで、包丁砥ぎと似とるなって。じゃけん今だ研究途中。自己採点すると伸びしろも含めて90点。今の課題は、連日でも食べたくなるお好み焼きの再現。あとは仕入れ。具体的にはキャベツの目利き。広島焼はキャベツの良し悪しに大きく左右されるし、調理の際の工夫には(そのキャベツに応じた)経験がいると思う。まぁいずれにせよ1年通して全く同じ物にはならんよ。
かずもとやのお勧めは

事務局:かずもとさんのお勧めメニューを教えてください。
かずもと氏:まぁうちはあんまメニューないんで、気になったの食べればええんじゃないかと思います。強いてお勧めを言うなら「かずもとやき」。あと、うどん入りは広島の一流店にも負けとらんと思うよ。
①お好み焼き(肉玉そば)900円
②お好み焼き(肉玉うどん)900円
③かずもとやき(肉玉そば・大葉)1,000円
④かずもとやき(肉玉うどん・大葉)1,000円
⑤スペシャル(肉玉・生イカ・生エビ)1,400円
⑥スペシャル(肉玉うどん・生イカ・生エビ)1,400円
事務局:これをみている全国の皆様に一言
かずもと氏:自分が食べたい時以外はマジやる気ないんで、テンション上げるのに時間が必要。予約は早めにお願いします。あと、食べたらさっさと帰ってください。お土産は大歓迎です。
【番外編】広島のお勧め店を教えてください
事務局:広島のお勧め店を教えてください。
かずもと氏:お勧めはない。自分が20代~30代によく食べていたところは、流川の「森の助」、同じく流川の「鉄人」、地蔵通り「貴家」、白島の「まる麺」、佐伯区では「五日市八昌」と「田の久五日市総本店」


事務局:記憶に残るお好み焼屋があれば教えてください。
かずもと氏:NIKUTAMA 横川広島本店「焦がしケールの肉玉焼」1枚2,000円。不思議なオッコン。面白いこと考えるなって、初めて行った時はワクワクしたし驚きがあった。味は好みに大きく左右されそうじゃけ、固定観念強い奴がいきゃ金額も相まってええ気分にはならんかも。あと、この店のワインは全てナチュラルだった気する。一品料理も工夫されたものが揃っとった。お好み焼き屋としては新境地に足を踏み入れとって、チャレンジ精神にも好感が持てた。因みに、ランチで使ったが軽く食べて5000円超えでそれにも驚いた。
あとは、愛媛県三津浜にある「日の出」の肉玉油そば入り。美味すぎてビックリした。実はお好み焼き大好きなんじゃないんかワシ?と勘違いするぐらい。兎に角、今まで食べたお好み焼きで一番美味かった。ってか、これ以上のお好み焼きは存在しないし、今後も現れん気がする。井上か大谷か三津浜焼きの日の出か。
まとめ
完全フィクションです。おふざけに対するご批判はあまんじて受けますが、内容についての反論等は一切ご遠慮願います。

